地理・国家


世界地図

「金剛山の周囲の四方に四つの内海があって、さらに八方を八つの国が取り巻いてる。その周囲が虚海だ。陸にうんと近いところに四つ大きな島がある。この四つの国と金剛山の周囲の八つの国、全部で十二国」
 陽子は幾何学的に配置された胡桃を見つめた。それは花のようにも見える。五山を中心に、花びらのように配置された国々。
月の影 影の海(下), p.40

図1 十二国世界地図∗1
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 作中で確認できた、距離感を把握できる例を以下に列挙していく。

  • 足の速い騎獣を使っても戴の首都から国外に出るだけで一昼夜∗2
  • 戴から柳まで虚海を越えるのに一昼夜(航路か騎獣の足かは不明)∗2
  • 騶虞で一国を駆け抜けるのに1日∗3
  • 騎獣で才との国境付近にある奏の沙明宮から才の首都まで2日∗4
  • (おそらく妖鳥に乗って)芳の首都から供王へ親書を運んだ使者が行って帰ってくるまでに3日∗5
  • 鸞の翼で慶と雁の首都間を渡るのに片道3日∗6
  • 騎獣を使って戴の首都から漣の首都まで片道半月くらい∗7
  • 徒歩で雁の首都関弓から元州の頑朴まで1ヶ月∗8
  • 馬で一国を通過するのに1ヶ月∗3
  • 馬車で才の首都から奏との国境の里まで、宿をとらずに車中泊を続けて1ヶ月以上∗9
  • 騎獣を使って、戴の首都と漣の首都との往復が1ヶ月余り∗10
  • 街道を歩き船を使って、恭国の首都から黄海へ繋がる乾の町まで2ヶ月近く∗11
  • 陸路で雁の首都から慶の首都まで手紙を送ると届くまで2ヶ月∗6
  • 徒歩で巧を東西に横断するのに、または南北に縦断するのに3ヶ月∗12
  • 徒歩で国の端から端まで移動し、高岫山を越えるか海を渡るかして隣国に入るまで4ヶ月∗12

 同様に、温度感を把握できる例を以下に列挙する。

  • 戴<柳<恭<範で暖かい∗13
  • 戴の冬には必須な外套は同時期の範の南部では必要がない∗13
  • 漣の冬が戴の春・秋の気候∗14

∗1
月の影 影の海 (上) , p.4に記載されている「十二国図」、風の海 迷宮の岸 , p.7に掲載されている「黄海図」をもとに作図。

∗2
華胥の幽夢 , p.26

∗3
風の海 迷宮の岸 , p.227

∗4
華胥の幽夢 , p.249

∗5
華胥の幽夢 , p.131

∗6
華胥の幽夢 , p.165

∗7
華胥の幽夢 , p.21

∗8
東の海神 西の滄海 , p.105

∗9
華胥の幽夢 , p.238

∗10
黄昏の岸 暁の天 , p.118

∗11
図南の翼 , p.18

∗12
月の影 影の海 (上) , p.152

∗13
華胥の幽夢 , p.27

∗14
華胥の幽夢 , p.28


国家概要

……準備中……